周りの目の違い カナダ VS 日本
内反足の治療には、ギブスや足を固定する装具を用います。
小さな赤ちゃんが、小さなギブスや重たそうで痛々しい装具をつけている姿は、日本でもカナダでも、事情を知らない他人に 『何があったのかしら?」と思わせるようです。
そんな周囲の目、私が感じた日本の人と、カナダの人との違いについて、お話させてください。
日本では、「あらあら、こんなに小さいのに、どうしたのかしら?かわいそうに、、、」と思われていそうな気がしました。
(あくまでも、私の主観ですので、そうとは限りません。)
直接私にどうしたのか聞いてくる人は一名のみでした。
唯一装具に関して私に話しかけてきた方は、ご自身の息子さんがやはり内反足で昔治療していたとのことで、
「もしかして、内反足?」
といった聞き方でした。物凄い偶然ですが、小児科で予防接種の順番まちの中での
出来事でした。
日本人のみんなから受けた印象は、「聞きたいけれど、そりゃ知りたいし気になるけれど聞いたら悪いかしら?」 と遠慮して聞いてこないというかんじ。
一方カナダでは、ショッピングモールで見知らぬおばあちゃんから、
「一体どうしたの? なぜ装具をつけてるの?」
と唐突に聞かれた。。。。。。簡単に説明したら、
「そういえば、私の親戚の中にもいたわよ、矯正して足を治していた子が!!大丈夫治るからね!!お大事にね。 とってもかわいい赤ちゃんだわ!」
といって、優しく励ましてくれたりしました。
近所のコンビに的なお店の店員さんや、顔見知り程度の名前すら知らない人たちも、
遠慮せず 「あら?どうして??」 と聞いて来ました。
事情を話すと、必ず 大丈夫だからねと励まされ かわいい赤ちゃんだわと褒められ
心が温まったのを覚えています。
カナダの人々は、ざっくばらんというか、なんというか、自分が知りたいことは聞くわよ、といった感じ。
日本の人々は、 相手に失礼のないようにと気を配ってくれている感じ。(でも、内心色々想像して同情していそう、、、)
私は、カナダの周囲の目の中に居るほうが、居心地が良かったです。変な同情がまったくかんじられなかったからです。
「病気なの?そっか、がんばっているのね、お大事にしてね。」
とさらっとはげましてくれて、病気で産まれたことが不運であるという観念や偏見のようなものが無いように思われたからです。