私のお産 3

8時半に感じた不快感は、 ぎゅい~ん とお腹が 下痢の腹痛を起こしているときのような感じ、ただし、痛みを感じる場所が 下痢のときと違い、子宮の入り口近辺で、痛みのレベルとしては 1~10でいう 2程度、なんだけど場所が初めて痛みを感知する場所で、妙な気持ち。

子父が出勤してから シャワーしてベッドに入ろうと思っていたけれど、この痛みがお産になると困るからと思い、急いでシャワーを浴びる。  この時、もし破水とかしちゃって破水を見逃してしまったらどうしよう、と少しびびる。。。

シャワーを出て、一息つきたいが度々来る ぎゅい~ん が気になってトイレを離れがたい状態。。。  プーが出たそうで いきんで出したいんだけど、力を入れるのは怖いし、入れてもプーは出ず。。。   なのに 便器に腰をかけているのが安心で、たまに  うんんっつ  とうなったり 上半身をうねらせたりしながら ぎゅう~ん をかわす。

10時ごろ、5分間隔で ぎゅ~ん がやってきていることを確信。  お産の流れの手引きだと、このステージはだいたい初産で6~12時間とのことなので ソファにもどり身体を休める努力をする。

本当に 寸分違わず ぎゅい~ん が来るので、時計とにらめっこを楽しみだす。痛みもきっちり1分で引いていくのだ、神秘的。

11時をまわると、眠いのに痛みで眠っていられなくなっていて、仰向けに寝ることもつらく、背もたれにもたれかかったり、 ボクサーのように両膝にひじをつけて 頭をうなだれるような姿勢で過ごす。  痛みレベル 10ちゅう3.5程度。

 

11時半には 少なくとも 明日の朝までには 病院に行っていなくちゃならないかもなという予感がしたので、仕事のために起きてきた子父に その旨伝えて 彼の職場や お産をする病院に 連絡を始める。

パパに急遽仕事を休んでもらうこととなり、 とっても迷惑そうだったので、これで明日産まれなかったら 悪いな、、、などと 余計な心配をしながら、病院に連絡してもらうと、一応見せに来て、とのことだったので、すぐにdoulaにも電話してもらう。

こういったとき、パパがフランス語で対応してくれるので とても助かったと思います。(英語ができない相手にあたると、医者でも看護師でも、すぐに『お手上げ』と愛想をつかれてしまうことも たま~~にあったので、)一大事な状況下では言葉の壁にはばまれてはいられませんし。

doulaに電話をかけるころには既に 12時をまわっており、「寝ちゃってると悪いよな、、、でも来て貰わなくちゃ困るし。。。」と心配しながらも パパの様子を見守る。   病院からは 来るようにといわれたこと、プーが出そうな感覚がすることを知らせたもらったら、    分かった!!!!すぐに行くから!!!   と言ってくれて、私も身支度を整える。 この時の陣痛も ぴったり5分間隔、痛みのレベルは4弱。  陣痛の波のあいだは、立ち止まり、フ~~~~と息を吐いたりしてしのぐ。  ほかの事は何もできないので、身支度が とぎれとぎれに進む。

陣痛がひくと、人格が変わったかのように、そそくさと動き始めるという、ちょっとコミカルな感じ。

12時10分、doulaがやってきてくれて、大丈夫かと気にかけてくれる。荷物を車に積んでいる間にも陣痛がきて、彼女にもなんとなく 私の現状が伝わって、いざ、病院へ 静まり返った夜の町をぬけて 高速で向かう。  車の中でも「これで明日産まれそうもないからといって 帰宅させられたら悪いな、、」などと 余計な心配をしていた。  30分程度の距離に病院があったのだが、車内で6回陣痛の波があったので、やはり感覚は5分程度。

病院について産科に向かい、陣痛のモニターを採る部屋に通される。まさに昨日モニターした部屋だ。8台ほどの診察台がカーテンで仕切られて並んでいる空間。昨日は外来で来ていた妊婦で、ほぼ埋まっていたけれど、さすがに深夜ともなると静か。私の他は誰もいなかった。。。

モニターが始まると、今夜の夜勤担当だと研修医の若い、色白でひょろっとしたメガネの男の子が挨拶に来た。もやしっ子、とあだ名がつきそうなルックス。彼が陣痛の合間に子宮口の開き具合もチェックし、3センチとのこと。

まだまだ入院するには早いけど、様子は診たいから好きなように待機して良いといわれ、私は散歩しながら待たせてもらいたいといい、外へ出ることに。     の前にもしトイレで出そうなら、検尿したいからカップに採取するように指示され、小さいほうをしておきたかった私はトイレへ。   

これが、出そうで出ない。出したいのに。外出前に念のためトイレを済ませよう というレベルの出そうなのだが 出せないとなると不快なものである。。。  陣痛2回ねばったものの、でそうになくて諦める。このとき、子宮口をふさいでいたであろう、プラグと呼ばれる栓のようなものが排出された。 乳白色な細いろうそくみたいな見た目をしていた。  検尿は 昨日のをなくしちゃったから、だそうで。。。

そういえば、検尿の容器を提出したとき、ナースは何か書き物をしていて、無記名の容器を受け取った後、目の前にそのままおいていたっけ、、、、、、しっかり管理しとけよって話。

散歩には私、doula、パパの3人で出かけ、病院の入り口前にある人口の池の周りを のんびり歩いた。陣痛の合間に 自然とそうしたくなって 腰をストレッチしたり、ひざの曲げ伸ばしを股を開き気味でしたりしていたのだけど、そういった私の行動を、フレンチなまりの独特な音で  ”Gooood!!” とdoulaが褒めてくれるのが嬉しくって、「あってるんだ、これで。」みたいな安心もしていた。