何が起きても踏ん張れる 心の支えとなっている子父の言動
発達障害があるかもしれないという指摘を受けて、何がどう普通ではないのか? なぜそういう障害を背負って生まれてきたのか? どんな進路を選ぶのか? 選択肢がへるのか?
息子の育て方、将来、もういろいろ 不安になって気力がなくなってしまって、心ここにあらずみたいな感じでしばらくぼんやり過ごしていた私。
それまでは割と精力的に色々な幼稚園の園庭開放や未就園児の会に出かけていたのに、ぷっつりと 出かけていく気力が失せてしまい、息子を巻き込んで自宅に引きこもるように過ごしていた。
気力がなくなると体にもよくないのか、息子と一緒に風邪までひいてしまうが、 風邪を言い訳にだらだらと、無気力に時間をつぶすかのように過ごしていた。
だらだらすることにもいい加減あきてしまうと、不思議と 何とかしなくては!!という焦りから、やたらとバタバタ動きたくなる。 空回りばかり。
今できることはないのか? と焦る。
自分の地区の福祉センターに電話をかけて、自分の焦り、不安を相談したところ、その場で 保健師さんとの面談の予約をしてもらえた。 急な話で、10日ほど先の面談に決まったものの、電話口で少し現状を話せたこと、聞いてもらえたこと、それだけでもかなり自分の心が軽くなった気がしたし、失っていた気力を取り戻せ、やる気が出ていた。 大丈夫、なんとかなる!! という思いを持てていた。
子供を育てていて悩むとき、必ず心に残っていて私を支えてくれている 子父の言動がある。
息子を妊娠中、検診で医師から 「羊水検査をうけますか?」 と聞かれた時の事、
(私と事前に相談したわけでもないのに)「羊水検査がどうであれ、産み育てると決めているのだから、胎児にリスクを負わせる検査は受けません」 ときっぱり言い放ったことだった。 生まれつきの障害や病気があったとしても、全力で愛し育てていくという姿勢でいた子父は全く迷いがなかった。
彼は本当にすべての人をRespectしていて、差別や偏見を嫌い、それでいて差別や偏見をする側の人間さえもRespectしていて、 バカなんじゃないか?って思うこともあったけれど、そんな矛盾をお酒を飲んで酔っ払うことでまぎわらせているうちにアルコール依存症に陥ってしまったというような、でもとにかく本当に心が広くて暖かい人だ。
そういうところが大好きで、私もわが子を授かることになったわけだけれど。
内反足で生まれるというエコーの診断が20週の時に出たときにも、ひどく落ち込んで悩んでいた私を前向きに励ましたのも子父だった。 そこまで心配しなくても、治せる病気なんだし、という姿勢の子父が 当時は「他人事のように言いやがって」と癪に触ったりもしたけれど、生後4か月のころ子供が重々しい装具を装着しているのを見た彼の同級生が「かわいそうだったな」といったときに
「大丈夫、2年もすれば元気いっぱいに走り回っているんだから!」
と明るく話していた姿などを見ていたら、 なんか、 この人って世界一心が大きいのかもしれない。 と思えた。
彼に 人生のモットーは何か? と尋ねたら、しばらく考えて
Respect
と答えた。 尊重してあげたいのだそう。 ヒッピーではないけれど、(とてもヒッピーには見えない外見だし) とても平和主義な心の持ち主。
色々不満に思ったり、腹を立てたりしちゃうけれど、やっぱり子父が息子を 丸ごとそのまま、ありのまま深く愛して大切に思ってくれているということが 私を支えてくれる 一番大きなものである。
離れているから、子育ての苦楽を共有できないのが残念でならない。
でも、一緒にいたらうまくいかなくて、悩むだけなんだよな。。。