母の緊急搬送。

今朝 早朝4時前、突然母が私と息子の寝室にやってきて私を起こした。 顔が青ざめていて具合が悪そう。

 

どうしたどうした?? と事情を聞くが

「電気が飛んじゃったんだよ、お父さん起こしてきて。。。。」

(そんなこと、私ができる。)  さっと電気を回復させて何がどう悪いのか聞くが

「ナプキン あんた持ってるでしょ?  ちょうだい。。。。」

どこがどう悪いのか説明せずに要求ばかりするから 私はやきもき。 

もうとっくに閉経を迎えている母がナプキンを要するというのは、下血があるに違いないと予想し

「なに? 出血しちゃったの? 」

と直球で質問するが、

「便が詰まっていたのを無理したら もう 内臓が出てきちゃってるから。。。」

と 息も絶え絶え。  

「で、出血はあるの?」

よくわからない。 というが とにかく苦しい 痛い で一刻も早く病院に行きたいという。

 

(母の急病だが、私は以前お笑い芸人のだれかのお母さんが 脱肛痔 という症状を訴えて病院へ運んだという思い出話を 面白おかしく話しているのをTVでみたことあったので、「相当痛いだろうけれど、命を奪う緊急性はない」ものであろうと思えていたため、 とても冷静に行動できていた。)

 

母の中で 搬送してほしい病院は決まっていて、自宅から一番近い場所にある総合病院。   「何かあって 入院でもしなきゃならなくなったときに楽だから。」  というのが その病院を強く希望する理由だが、私は「そんなことより きちんと治療してもらえる病院を選んでよ」  と考える。  

 

「(当番医調べて)タクシーで行く?   それとも 救急車を頼んで 希望の病院に運んでもらう? 」

と聞くと、   

「緊急の当番医は 待たされるよね、、、、 ちょっと 待てない。苦しい.。。。救急車、サイレン鳴らさないで来てもらえるか、聞いてくれる?  それができるなら 救急車で。。。」

いつもながら 母の身勝手な要求には あきれてしまうし、 そんな恥ずかしいこと 私に頼ませるのか? と腹がたったものの、 119に電話。

サイレンを鳴らさずに という非常識な質問に、電話に出てくれた担当者は

「それはできません。  ようは 緊急車両をタクシーにしているのと同じことになりますから。」

と淡々と答えてくれる。 (私は 「そりゃそうですよね!!! 私、自分のことだったらこんなくだらない質問していません。。。」 と説明したい気持ちになるが、 母にジェスチャーで 「ダメだって」と伝える。

「で、 救急車要請されますか? どうしますか?」

とせかされ、母に「どうする?タクシーで行けそう?」 と聞く。

「あそこのコンビニまでサイレン鳴らしてもいいから来てもらって、そこで救急車に乗っていけるか聞いて」

と さらに とんでもない要求をしてくる母。

とてもとても 腹が立ったが、非常識過ぎて恥ずかしい質問をまたする私。

 

「それはだめです。コンビニまでご自宅から運ぶ間に容体が悪化することもありますから。」

と、当たり前のお答え。(こうした きちんとした規定をもうけているのって臨機応変にはいかないけれど、毅然とした態度は素晴らしい)

この時点で 私は恥ずかしさがMax.  もう救急隊に合わせる顔がないと感じてしまっていた。  馬鹿な質問ばかりして、いったいどんな輩だよ。 と思われてしまいそうで、恥ずかしかった。 「タクシーにする?? (サイレン鳴らされちゃ、近所に知られちゃいやなんでしょ?)」  と母にタクシーを勧める私。

 

「いや~、、、、無理かな。。。 救急車で行く」

 

全く!!!!  あきれて腹を立てたのは私だけでないはず。  もう一人あきれている方と、救急搬送の依頼についての詳細についてのやり取りが ようやく始まる。

ここで伝える内容は、病人がいる住所から体の症状、通報者の情報など結構な数の質問に答えなくてはならず、  「一刻も早く!!!!!」 とパニックになっている状況ではつらいかもしれない。   でも、そうしたやり取りをしている間に すでに救急車は自宅に向かって(もちろん

サイレンを鳴らしながら)急いでくれているので、冷静に落ち着いて話すのが大切。

すべての質問を終えた後には、

「では、もう間もなくそちらに救急車が到着しますので、3分程かと思います。 できれば 道の前で自宅前の駐車できる位置まで案内していただけると助かります。 サイレンも、早めに止めるようにしますから。」

 

という優しい答え。(実際は結構自宅の至近距離にくるまでサイレン鳴らしっぱなしだったんだけど。)

パジャマから急いで着替えて外へ出る。懐中電灯を手にし、近づいてきた救急車に両手を振って合図する。   隊員の方が自宅に入ろうとするが母がすでに靴を履いて出てきており、「 救急車の中で詳細は 」と勝手に取り仕切る。。。  もう恥ずかしすぎる、自己中な母。

「どなたか付き添いをお願いします」

と言われ、超朝型で(いつも朝4時30分には起きだしている)すでに起床していた父に「お父さん、付き添いできる?」 と聞くが「俺はむりだ、仕事があるから」  と予想通りのお答え。(私 父は絶対に付き添いを断るだろうな、聞くまでもない と思っていた。)  ならばと 「では 私が3歳の息子と一緒に付き添いで同行できますか?」 と隊員さんに尋ねると、 ええっつ? まじか?  みたいな一瞬の間があってから  「え、っと、はい それでもいいですが。。。」  というお答え。

(あ、救急隊員の皆さん、終始怖いくらいの ポーカーフェイスでした。  任務上、笑顔はNG(人によっては 「何へらへらわらってるんだ!!!」とお怒りになる)かもしれないけれど、 冷たいまでのポーカーフェイス、なんか さみしかった。カナダの救急隊員だったら どんな感じだっただろう?? と思った )

 

 いやしかし普通の感覚だったら、そりゃ え? って思うと思う。    妻の救急搬送よりも仕事を優先させる夫。  (これ、 30年ほど前にもあった。 母がめまいを起こして倒れ、救急車を呼んだ時、付き添いを頼まれた父は 「え? 俺がいくの??」 と不満いっぱいであった。  しぶしぶ 付き添った感じであった。   後日母が、「あの ひとこと を聞いて このまま子供たちを残して死ねないと思っていた、だから死なずにすんでいたのかも」 と言って 娘の私に聞かせたものだった。)

で、娘の私が幼子をたたき起こして付き添うという、妙な家族。

 

私が付き添うために、急いで荷物(息子の水筒や上着など) を用意して バタバタしていると、 「子供が小さいのに かわいそうだから 付き添わなくっていいだってよ!」 と父が知らせに来る。

 

救急隊の皆さん、 数々のわがままをきいていただき、 すみませんでした。

 

日ごろから、自己中心的な行動が多い母。 この期に及んでもなお自分の要求を通そうとして譲らない姿勢に 振り回されて どっと疲れてしまった。 メンタルがきつかった。

「サイレンを鳴らして自宅に救急車が来てしまうと、近所に知れ渡って妙な噂になるかも。 」 そんなこと 気にしてる場合か?????   「 便秘が原因の脱肛痔で搬送されただなんて、恥ずかしい。。。。。  万一誰かに聞かれたら、 ちょっと血圧が上がっちゃってめまいをおこしたものだからってことにしておいてね」 と口裏合わせまでさせられる。。。。。

 

そんな くだらない見栄はってる時間があったら このごみ屋敷を少しでも片づけて 整った生活してよ  と言いたい。  家事をせず、 Tvばかり見て毎日だらだら過ごす母に、 私は我慢しきれない。

 

脱肛痔は おさめられて 搬送から2時間以内で無事母は帰宅。

痛みと便意に答えると 「また内臓が出てくるかも」 という不安で ぐったりしていた母も今は落ち着いています。

 

痛み対策で、 ドーナツクッションをほしがった母。

(もうこの先使わない 授乳クッションーーU字型の大きなクッションーー をドーナツクッションの代わりに使って  「これは いい!!」 と 大喜び。

 

もう 授乳クッションとしては 使いませんよ。