人間ドック、胃カメラ

人間ドックを初めて受けたのが 去年の3月。

どうしても バリウムを飲む勇気がないので、お金を余分に支払って胃カメラで検査をすることに。

 

胃カメラのほうが怖いという人もいるけれど、バリウムなんて異物を飲むことの方が私には恐怖。

 

去年はそれでも、胃カメラしたらからっっぽな胃から変な液体をたくさん戻しちゃうのかな? とか、呼吸困難になったら怖いなとか、未知の世界にドキドキしていた。

待合の個室で、小さな紙コップの液体(泡消しです と言って手渡された)を飲むとややとろみがある、甘いようなポカリのようなぬるい飲み物で、空腹には気持ち悪く、これを検査中にリバースしたら嫌だなと不安に。

 

さらに、喉の麻酔といって、ドライアイスのような冷たい塊を喉の奥で溶かして飲み込むよう指示を受ける。

背もたれがやんわりと倒れた椅子で、喉の冷たい鈍い辛さの麻酔を飲み込む努力をしたが、気持ち悪くて飲み込めない。凍っていた薬は溶けきっていて、あとは飲み込むだけというのに、その ごっくんができなくて焦っていた時、

タルら~~~  ラバダバタダ チーララルーデー、 ダラらリヤラ ラバ る~ララる~り~

と、色っぽいBGMが流れ始めた。

しゃべれない、ひとりで椅子にもたれかかって 喉の奥の麻酔と格闘しているときに、

なんでこんな音楽????  とむせないように喉の奥をきゅっとしめながら肩を震わせて笑ってしまった。

「薬が溶けたら 飲み込んでくださいね~。」

と看護師さん声をかけられて、ようやくやっと薬を飲み込んだ。

笑ったのと気持ち悪いものを飲み込んだのとで 涙目。

 

順番が来て、検査室に入ると 付き添いのナースが長いエプロンとゴーグル姿。ベッドも使い捨てのシートでがっちりカバーされていて、

やっぱ、いっぱい吐いちゃうのかな??

と心配に。

しかし、左を下に横たわり、口にマウスピースをくわえさせられたかと思ったら、あっという間にカメラは食道を進んでいた。

喉の奥の奥に 違和感と どこで呼吸したらいいのかわからなくなりそうな怖さはあったものの、 げえっげえとむせこむことが全くないまま、モニターに映る自分の内臓を観察できた。

むせなくても、涙目になるからモニターは見えづらいものの、なかなか見られない自分の内部を初めてみられて感動した。

全く問題ないですね。(わざわざカメラで検査することないのに)

とドクターに言われ、胃の入り口の筋肉が弱くなっているものの、健康だとほめていただいて終了。

胃カメラは、得意なのかもと思った。

 

そして 今年。

扁桃腺炎の服薬中でも胃カメラ。  最初は予約が取れなくて、バリウムを飲む覚悟で挑んだものの、たまたまキャンセルが出たとかで、急きょ胃カメラを受けられることに。

あの麻酔、怖いわって思いながら待合室に入ると、なんと麻酔が変わっていた!喉の奥に ナースが シュシュっとスプレーする辛い液体を 10秒数えたら飲み込むという麻酔になっていた。  凍った薬を溶かして飲み込んだ去年よりも楽!!

 

 

しかし胃カメラ検査をしてくれるドクターは去年のドクターと違う人だった。。。顔をあわせるなり

「大丈夫か~??喉からので??  鼻にしときゃいいのに~!!」

と明るく笑う。

初対面なのに。

まるで気心知れた古くからの知り合いと話すようなノリでくる先生であった。

鼻のむずむずと 喉の違和感を同時に受けるのは耐えがたい。 私は喉派。

 

去年はあっという間に胃までカメラが届いて、あまり違和感がなかったけれど今年は喉、食道とカメラの通過が苦しくて、しかもドクターが良くしゃべるものだから、しゃべれない状態で「うへ~~~」と相づちを打つのが苦しかった。

 

結果は、食道に軽い炎症(逆流性食道炎)が判明。 でも、心配には及ばないそう。

 

「さすが チャンピオン!!」

胃カメラ検査を終えた時、ドクターに冷やかされた。

 

胃カメラは上手にできるっていみでのチャンピオン、ってことだろうか?  今年も一回も オエッってならずに済んだ。

 

腎石灰化といい、食道炎といい、なんだか老化を感じてせつないわ。