仕事の苦手。  どうしても、怖いのよ、霊安室が。。。。。

看取り介護が主な病院なので、これまで1カ月の間に自分の担当する病棟からも何人かお見送りをしてきた。

ぽかんと空いてしまったベッドのお掃除も、エレベーターや薄暗い階段の行き来も これまで怖いと感じることはなく過ごしてきた。

 

しかし、いままでやってなかった段ボールの回収を今週初めて教わったら、その回収先が地下1階。先輩とともにその場所へ向かうと、チン!とエレベーターが扉を開いた目の前に 霊安室。。。。。。。。。。。。

 

しかも、節電で非常灯しかついてないから暗い。。。。。。。。。。外の明かりも入ってこないし、人もいないし、暗くて静かで、不気味。。。。。。。。

 

霊安室は扉が閉められているけれど、隣接する部屋は扉が開いていて、薄明りの中 いろいろなものが雑然と保管されているのが見えたりする。。。。

先輩は、「ここ、霊安室なんだよ。エレベーターのドアを長く開けておきましょう。」

と延長ボタンを押してエレベーターを待たせながら段ボールを4、5メートルほど先にある廃品置き場に片づけた。

電気もつけず、薄暗い中、ささっと用を済ませてまたエレベータに。

 

あの空間、苦手。

 

そう思っていたのに、翌日私が一人で働いているときに 介護士さんから

「この段ボール、持って行ってもらえる???」

と 頼まれてしまって、、、、、、、、

「怖いなぁ、だいじょうぶかな?」

とソワソワ。   なんとか恐怖に打ち勝とうと、介護士の主任さん(若い男性で両耳に3かしょづつがっつりピアスをしている)に、「地下って、電気つきますか??  どこにスイッチはありますか??」

と聞いたら

「なに?気持ち悪い???   俺らなんかは電気つけないでパパッと段ボール出しちゃいますけどね。」

と笑われた。

それが怖いから聞いてるんじゃい!!!!!!

と思いながら、ひとりで地下を目指す。

 

でも、どうしても勇気が出なくって、1階で下車。   深呼吸してイメージトレーニング。

「やっぱ怖いな。。。。ドアが開いた瞬間の薄暗いあの空間に出ていける気がしない。。。。。」

と、ため息をつく。エレベターのすぐ横に階段があるから、まず、階段で地下に降りてから電気をつけて戻ってきてエレベーターで段ボールを運ぶのはどうか??

 

 

やっぱり無理~!!!!!!!!!恐怖に勝てない!

 

別の病棟のアシスタントさんに 一緒に行ってもらおう!!!!!

 

いつも「大変だったら言ってね、手伝うから!!」

と明るく声をかけてくれて来てくれていた、パワフルママさんの病棟へ行く決心をして、3階までエレベータで行こうとした時、

 

からからから~~~とカートを運ぶ音が!!!この音は!!??とエレベーターを降りて確認すると、まさに今会いに行こうとしていた3階のアシスタントさんがゴミ出しから戻って来るところだった!!!!!

 

「会えて 良かった~!!!  すいません、ちょっとお願いしたいことがあって。。。。」

 

と事情を話すと

「いいよ~!一緒に行こう!」

と地下まで同行してもらえた。

 

「私もね~、ひとりだとなんか嫌でさ、鼻歌を歌ったりしながら気を紛らわせたりしてここに来るんだよ」

と話してくれた。

 

みんなそうして 恐怖を乗り越えているってのに、本当に申し訳なかった。。。。。。

 

「もう いつでも なんでも言ってね~!!!」

と頼もしい言葉をもらいながら別れた。

 

明るくて 頼もしい彼女、好きだわ~!!!!