私のお産 1

もう 思い出話になりますが。。。。。

出産に挑むのに、私はカナダで独身で、家族や頼れる知人も無く (数少ない 日本人の友人、そして税金の書類の関係でお世話になっていたエージェントの方には 彼女たちの善意でとっても心強いサポートをしてもらっていました ) 予定日の直前まで 病院への交通手段さえも決まっていませんでした。

私にはカナダで使える運転免許が無く、当然車も無く、あったとて車を所持できる収入がそもそも無く、(今考えると よくこの低収入で4回もワークビザを更新できたもんだわ )  ないないずくしで、困った妊婦として 現地の social worker さんによって、沢山 助けられていました。

 

検診に通うのにも、バスやタクシーでは高くつく交通費も、トランスポートサービスという、低所得者や高齢者などが利用できる ボランテアの方々が送迎してくれる格安の方法を利用できたり、栄養士や看護師が 自宅まで来てアドヴァイスをくれたり、 ベビー服のお古を沢山ゆずってもらえたりしていました。

公的のこんな手厚いサービスが受けられなければ、安心して出産にたどり着けなかったことでしょう。  ソーシャルワーカーさんが決まり、相談に乗ってもらえることが決まり、面談を重ねるうちに

自分で産み育てていこう

という決意ができたくらいです。 お世話になった皆さんは 2人ぶんの命の恩人であると 大げさではなく ほんとうにそう思います。

出産に付き添ってくれる 『妊婦介添え人』(と勝手に和訳)のdoulaという職業の女性達のサポートの利用が、看護師とdoulaのご厚意によって実現しました。

本来なら700~800ドルほど支払って お願いするdoulaによる出産の付き添いですが、私のケースを 半ば実習として、無償で受けてくれるという 資格を取り立ての doulaがいたのです。もうこれは 本当に幸運だったとしか言えない位の、ありがたい出会いでした。

彼女たち(2人でチームになりひとりの妊婦を受け持つしくみ)のお陰で、お産がスムーズに進んだと思います。お金を支払ってでも お願いしたいくらい 私は素敵なdoulaに出会えました。

陣痛が来たりして病院に向かう交通手段も、彼女が自家用車で連れて行ってくれることになり、安心しました。

初産は予定日を過ぎることが多いと聞くし、私もきっと モヤモヤとまだかまだか?と兆候を待ちくたびれるくらい 待つことになりそうだなあと構えていました。

 

2週間前位には、周囲が 「もう 明日生まれても おかしくないね!!!」 と顔を見れば言ってくるので、「そんなはずはないはず」。。。。。。という妙な自信と 少々の不安で、いつまでも こうしておなかの中に かわいいわが子を入れておけたら良いのにな」  「離れ離れは 寂しいな」などと 妊婦生活が終わってしまう寂しさを感じながら過ごしていました。