母との溝は深まるばかり

台所は、カオス。

一体 今日 一日 何を していたのですか???

と言うくらい、台所の流しが荒れまくっていた。

言葉を失う。

専業主婦でずっと生活をしてきたくせに、掃除も片付けも炊事さえまともに出来ない母。いつも母の生活スペースは散らかっていて、ごちゃごちゃしていて、誰かお客さんが来たら みっともなくって、「どうぞ、上がってお茶でもいかが?」 なんてとてもじゃないが いえないような家だった。

3人の子供の世話に追われて、というのが母の言い分だけど、どうなんだろう?

過去を恨んでも仕方ないけど、みっともない家で育ってきた自分が嫌でたまらなくなる。

実家を出て 住み込みのペンションの夏季アルバイトをしたときに、初めて自分の実家の異常さを 思い知った。

客室掃除から食事の支度、厳しい経営者に 厳しくしつけられて、

「これを思えば 家事は楽勝。」

と思えるほど、厳しかった。    けれど、すっきり綺麗に片付いて 行き届いた掃除の後に感じられる 爽快感や気持ちのゆとりは 以来 自分の日々の生活に生かしてきた。

10年近く実家を離れて、「整えた 生活」 を送ってきた私には、今同居している母のだらしなさが 苦痛でならない。

母が 仕事をしていて 忙しいならまだしも、 だらだらとtvを眺めて一日が終わっている生活態度には、うんざり。。。。。

そんな中、  機嫌が悪く おもちゃの電車が脱線したことで 泣き叫んだ息子(私は何もしていない、ただただ 側で見守り、声を掛けたりしていたまで) に、私が何か泣かせるような事でもしたんだろうという、責め方をしながら、

「何でそうやって 泣かすの?」

と文句を言ってきた。

暴言を吐かずに居られない位の 強い怒りが 一気に押し寄せてきたけれど、 ぐっとこらえて

「私は な~~~~~~~んにも やってないからね。」

とだけ言い、息子を抱きかかえて 自室へ 避難しようとしたら 後ろから、

「何で 上手くごまかさないの?」

としつこく 責め立てる。

反抗期の男子さながら 壁をパンチして ぶっ壊したいくらいの衝動に駆られながら自室に戻ったけれど、怒りで身震いしそうだった。 私の怒りの湧き出る 大元にある気持ちは

「お前に 言われたくねえよ」

である。   し、「私は悪くない!!!」  である。

10ヶ月の赤ちゃんが、ネグレット で亡くなってしまったNewsがテレビで流れた時など、これ見よがしに私の近くに来て、私の反応をうかがっている。

私、息子に暴力や 育児放棄など、していませんが。。。。。。

母は そう疑ってかかっているようで、自室で 息子が泣き出せば

「何したの???」

と私をまず責めに来る。大丈夫?と様子を伺ってもよさそうなものだが、あくまでも、私が何か息子を泣かせるようなことをしでかしたと思っているのである。 

息子が 引っかきキズを作れば 

「このキズは何?  どこで何したの?」 と 問い詰める。

扱いが難しい2歳児を抱えて、まったく頼れない両親と同居していて、周囲からは

じいじ ばあば が面倒見てくれてる と

思われがちだけど 実際は全然で、洗濯や炊事は息子をなだめながら、時間をかけてしなくてはならないし、掃除機はヘルニアの腰で 息子をおんぶしながら という毎日。

自分にできるベストを尽くそうと 日々奮闘しているつもりだけれど、ものすごく責められる。

余分だ、私、無駄にキズ付いている。。。。。

今日は いたたまれなくなって 「行って来ます」も言わずに、外へ。

 

これ以上 実の母親を嫌いになりたくはなかったのにな。

もう、なんか、この先 何を言っても 言われても、お互いぶつかるだけなように感じた。

出先で出会った人々に 今日はとっても恵まれていて、今度は喜びで身震いしたくらい 嬉しい気持ちを貰えた。    身内に メッタクッタにキズ付けられて、赤の他人に 救われた。   ありがとう  ありがとう。    私がどれだけ心を救っていただけたか、直接 今一度 お礼を言いたい!!!!!(でも きっと この記事は読まれていないでしょうから 独り言になってしまうけれど)

やさしくしてくれて、本当に ありがとう。