マタハラ という言葉があるけれど、それを垣間見てしまう出来事が自分の職場でも。

 

若いシングルマザーの女の子。

半年前から介護士の正社員として働いていた子がいるのだけれど、どうやらおめでた。

 

具合が悪くなって、急に休みが続き、介護士さんたちは欠員の穴埋めでてんやわんや。

やっと出勤できる程度にはなったものの、介護の仕事柄 患者さんを抱えたり、お風呂に入れたりといった力仕事はNGとなってしまった彼女。

 

今はパートという勤務に変えられて、時間を短く、出勤日数も少なくして仕事に来ている。

力仕事がNGだから、 お茶を配ったり、歯磨きして回ったり、簡単な教務だけを任されていて、代わりにおむつ交換や入浴介助などのキツイ業務をする同僚は イライラ ピリピリしている。。。。。。。。。

 

気の毒でならないけれど、 これが日本の現実。

 

子供を授かって、職場で活躍できなくて、顰蹙を買うっていう。。。。。。。。

 

身ごもった本人は、将来のお金のことも心配だろうし、体もきついだろうし、見ていて気の毒な気持ちになってしまう。

 

会社も、産休をあげなくて済むパートにしてしまうところが、

「それって ありなの????」

と思わせるけれど、規定があってそれに反していたのかも。

例えば有給休暇やボーナスは 何カ月か勤務継続しなければ発生しないし。

 

彼女はもしかしたら、産休をもらえるまでの決められた勤務歴(がどれくらい必要かわからないが)を満たさないで妊娠していたのかも。

 

「どこか迷惑かけない働き先があればいいんだけど。。。」

 

トボトボと廊下を歩きながら 先輩介護士さんとそんな会話をしていたっけ。

 

ご両親が健在で、本人も若いから、きっと何とかなるとは思うけれど、なかなか厳しい現実があるよね。

 

っていうか、シングルのままで出産までいくのだろうか?

子供の父親は 協力してくれるのだろうか?

 

私もカナダで未婚のまま 子父からは金銭的な援助も生活のサポートも受けられない状態で、しかも仕事も首になっちゃうしで 不安しかないマタニティーを過ごしていたけれど、行政のサポートが手厚くて、ソーシャルワーカーさんが親身になって相談に乗ってくれて、助けてくれて、クーポンで牛乳やオレンジジュースや卵を無料で手にいれることができたり、Doula という妊婦に付き添ってくれるサポーターまで無償でつけてもらえたりと、本当に救われていたし、恵まれた環境だった。

 

日本の行政がどれほど助けてくれるのかわからないけれど、どうか無事に、心穏やかに元気な子供を産んでほしい。

 

子供は国の宝。

 

産みやすく、育てやすい世の中になっていくことを願っている。

 

カナダの友人たちのFBとか見てると、

「幸せそうで いいな~。」

って思うもん。

 

余計な心配なく 3人も子供を育てている生き生きした、幸せそうなママたち。

 

「こんな世の中に 子供を残してもね~。。。。。。」

などという(日本ではよく聞かれた)ネガティブな考えなんて、持ったことないんだろうなって思わせる幸せそうな子育て風景。

 

なんだろうね、この差は?