発達障害を疑われたとき、 親としての気持ち

初めて 何かちょっと違うんでないか? と指摘されたのは 3歳児検診を受ける少し前の出来事だった。

幼稚園の未就園児の会に参加したときのこと。

たくさんのちびっこたちが ママと一緒に親子で遊びながら運動をする会が始まるのを幼稚園の小さな体育館で待っているとき。   すでに 息子はその場から逃げ出したくて必死。  初めて来た場所とたくさんの見知らぬ人たちに緊張しているから、慣れていないからだと思って、暴れる半泣きの息子を必死でなだめていた。

 

もっと小さい子も 全然平気そうにしてるんだけどな。。。。。。

 

溜息がでそうな 悲しい気持ちでいたところ、講師の先生が私たち親子に声をかけてくれた。   「うちの息子が小さいときにそっくりだよ。やっぱり 大勢の人の中にいるのが大変でね、妻がかなり苦労していました。  今は中学生になって特別支援学級で頑張っているよ。」  と。

ご自身が育児で経験しているからか、その講師の先生は私の息子に対しての目の配り方に特別な配慮があるのを会の中で感じられた。  会が終わった後にもそっと息子のそばに来て、息子が張り切って取り組んでいたボール投げを もう一度やってくれた。

 

「本人が喜んで楽しそうにやっていることは、どんどん伸ばしてあげてね。」

そんな感じで優しく励ましてくれて、 とても気持ちが温かくなった。

しかも、体操教室で使っていたオレンジ色のボールを一つ 息子にプレゼントしてくれまでした。

 

息子は 発達障害なのか? どんな進路を歩むことになっていくんだろうか???

 

講師の先生の優しさで ほっこりなごんでいた心ではあったものの、不安な気持ちがむくむくと湧き上がって心が灰色に冷たくなっていくように感じた。

 

もらったボールをぼんやり眺めたら、 CHINA/CHINE  と刻印されていた。

あ、これきっとカナダの会社のだ。

ぽつっと そんなことをおもってオレンジのボールにますま愛着がわいた。

 

なんか、よくわからないけれど、このボールはずっと大切に持っていたいなと、今でも大事にしている。